２０２３年を迎えて早一カ月経過しようとしています。どうぞ本年も皆様と共に健やかに充実した一年にしたいものですね。

　さて、今回は新年を迎えての雑感を述べたいと思います。先日、私の母は、傘寿の誕生日を迎えました。満年齢なのか数え年なのかと正式にはいろいろあるようですが、気は心ということで細かいことには、気にしなーいの精神で「傘寿」のお祝いを家族で行ってきました。

　誕生日に送るプレゼントへの添物的なサービスとして、その人が生まれたその年その日の新聞記事をコピーして送ってくれるというサービスを見つけ、今回そのサービスを頼みました。

　そして届いたのが昭和１８年１月２日の新聞記事です。その日その時代は、日本は戦時真っ只中だったのですね。記事は戦争一色です。広告も含めて。

　これを見たとき、あー、人間って、社会って、なにかその時代の雰囲気がある方向に醸成されてしまうと、個人個人の誠実な良心とか、其々の考え方、意見、進みたい方向とは違う、あらぬ方向に全体が動いて行ってしまい、どうしようも制御できなくなってしまうんだな、、、と感じました。社会全体の雰囲気が制御的ないモンスターになり、だれも気が付かないまま程度の差こそあれその雰囲気に飲み込まれてしまうというような、理系的に言えば核融合の連鎖反応、高分子反応の連鎖反応的な感じです。

　これがたったの８０年前に普通の日本だったと考えると、個人の無力さと全体の雰囲気の恐ろしさを感じました。

　しかしだからといって個人の力で即効的に何かできるか、また当時それができたのか？といえば、それは大変難しいことなのでしょう。

　そんな現実のなかで自分はどう考えて生きていくかと考えてみました。社会全体で雰囲気、常識として是とされているようなものに対して、何も考えずに受け容れたり、乗っかったりはしないように心がけよう。一般に正しい、常識と思われていることについても一旦は自分の頭で考えてから判断をしていこうと改めて決意しました。鵜呑みはしない。

　そして、自分には誠実に向き合い、周囲の顔の見える人に影響を与えられるよう、また与えてもらえるという相互関係を大切にしながら、真面目にコツコツと目標に向かって努力して行こうと思いました。

　改めて本年もよろしくお願いします。

【おまけ】

東京に出張した時の綺麗な夜景の写真をつけました。

丸の内のビルの上の方から夕方の写真です。

むちゃ綺麗でした。

皇居のお堀も、国会議事堂も、警視庁も、日比谷公園も、霞が関ビルも、その近くには特許庁も（隠れて見えないかもしれません（笑））、東京タワーも、虎ノ門ヒルズも、見えました。

　そして、シルエットだけですが、富士山も見えてます。

　現在は都内からは、このくらい高いところからしか見えないですが、江戸時代には平地のちょっと小高い丘から、空気も澄んでいた事でしょうから、結構な頻度で富士山が綺麗に大きく見えていたんでしょう。

　江戸時代のひとたちが羨ましいですね！

MK